新シェムリアップ国際空港(SAI)レポート

・昨年の10月に開港となった新シェムリアップ国際空港。昔の空港は市内から20分程度のところにあったが、チャイナの支援?を受けて、大型機も離発着できる長い滑走路を持った空港が新設された。市内から50キロほど離れた場所にあるのだが、チャイナの資金繰りが悪化したためか空港内の店舗もまだ空きが多く、あまり良い話を聞かない。そんな新空港をレポート。
・ターミナルはこじんまりしているので、到着時も出発時も移動は楽。国際線の到着は1F、出発は3F。なお到着ロビーから外に出ると戻らせてくれないので注意。

国際線ターミナル到着ロビー出口

【入国】
・到着時の流れ。ゲートからアライバル方面の表示通りに歩くと、真正面にイミグレカウンター、右手にVOA(Visa On Arrival)のカウンターがあるホールに着く。事前にビザを取得している場合はイミグレカウンターへ。ビザを取得していない人はVOAの2番カウンターに並び、パスポート、記入済みの入国カードと税関申告書を渡す。ここでパスポート以外が返却されるので、4番のビザ代支払いカウンターに並ぶ。30USD(綺麗めの札が良さげ)を渡すと9番カウンターに並べと言われる。9番カウンターでは順不同でビザが貼られたパスポートが掲げられるので、自分のパスポートを確認し受け取って完了。
・イミグレは1人に時間をかけるので焦らず待つこと。審査官にはビザ貼付済みパスポート、到着便チケット、入国カード、税関申告書を渡す。顔撮影あり。指紋採取なし。
・通関で何も申告するものが無ければ、Nothing To Declareと書かれた方面に進んで係員に申告書を渡せば良い。ここを抜ければ制限エリアから脱出できる。
・今回制限エリア外を確認することなく屋外に出てしまったので、屋内にどんなサービスがあったか不明。
・屋外に出るとすぐ左手にシャトルバスカウンターがあるので、市内に安く移動したい人はここで8USD払って領収書と電子カードを受け取る。バスはロビー出口から見える位置に停まっているはずなのですぐにわかると思う。出発予定時刻の10分前集合。トイレはロビー出口真正面の駐車場内にあるので、バス乗車前に済ませた方が良い。乗車時に電子カードは回収される。市内まで1時間ほどでCDF(China Duty Free)の駐車場に着く。トゥクトゥクが沢山待ち構えているが、市内観光の勧誘がウザいなら、一旦CDFに入店して、店内からゆっくりGrabを呼ぶことをお薦めする。

シャトルバスカウンター@空港

【出国】
・市内からシャトルバスを使うならCDFでチケットを購入できる。翌日分でも購入可能。ちなみに空港でチケットを往復購入すると15USDらしいが買い方は不明。シャトルバスは空港の出発ロビー階に着く。国際線カウンターは3番入り口から入ってすぐ。ここには売店と両替所あり。というかそれ以外はなーんも無い。ロビーに自動チェックイン機がいくつか設置されているが稼働していない。出国前に空港で飲食したい人は市内で調達することをお薦めする。

CDFのチケットカウンターは10時オープンらしい

 

・2番入り口の前がイミグレ。24年1月時点で国際線出発が1日15便しかない模様。イミグレはカウンター多めかつガラガラなので速攻で終わるはず。セキュリティチェックも同様。

イミグレ入り口

制限エリアから見たセキュリティー

 

・制限エリア内はCDF系列の高級店ばかりオープンしており、肝心のレストランは中華系の1店舗のみ。あとは売店2カ所。価格設定はいずれも市価の3倍くらい。ちなみにアンコールラウンジという有料ラウンジがオープンしていたが、プライオリティパスは利用不可で利用料は35USD! お金に余裕がある人は是非。私のような貧乏人はゲート前の充電スポット(USBタイプAとCあり)で時間潰しを。チャイナ系空港らしく、あちこちに無料の給湯器もあるので、空のペットボトルがあると水代を節約できる。

制限エリア内唯一の中華レストラン

中華メニュー

ぬるま湯&熱湯サーバー

ゲート付近の充電スポット

・今回の便はエアアジアだったが、カウンターは出発3時間前にオープンした。そんなに早くチェックインしても暇で仕方ないのだが、万が一シャトルバスでの1時間の移動中にトラブルと、代替移動手段探しに難航すると思われるので、3時間前目指して移動することをお薦めする。